エコキュートの室外機から水漏れが起こる原因と対処法を解説します
省エネ性の高いエコキュートを利用されている家庭が増えています。
そこで今回の記事では、エコキュートの概要と水漏れが起こる原因、自分でできる対処法について解説します。
どうぞ最後までご覧ください。
エコキュートって何?
エコキュートとは、再生可能エネルギーを活用した給湯器で、正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」と言います。
電気代の安い夜間に電力を使ってお湯を沸かすため非常に省エネで、ガスの給湯器よりもコストを抑えられることから、電気代が高騰している近年は特に高い注目が集まり、パナソニックやダイキン、日立、東芝、三菱といった大手電機メーカーでも多く製造されています。
エコキュートの仕組み
エコキュートは貯湯ユニットとヒートポンプユニットに分かれており、貯湯ユニットはその名の通りお湯を貯めておくタンクです。
ヒートポンプユニットはエアコンの室外機に似ていますが、屋外の空気から熱を集め、その空気の熱をお湯を沸かす際に利用します。
それにより電気のエネルギーは少なく、効率的に運転することが可能になります。
エコキュートの水漏れの症状
そんなエコキュートですが、前触れなく突然トラブルが起きたり故障することがあります。
お湯が出なくなったり、お湯切れに関連したエラーコードが出たり、心あたりがないのに電気代や水道代が高くなった等の症状がある場合、室外機(ヒートポンプユニット)で水漏れを起こしている可能性があります。
エコキュートの水漏れ原因
エコキュートの室外機で水漏れが起こる主な原因をいくつか、以下に紹介します。
<結露>
エコキュートの室外機の下が濡れて水浸しになっている場合、排出される空気と外気温に差があると結露が発生していることが考えられます。
冬場は雪や霜で濡れることがありますが、自然と乾いた場合は正常な状態なので問題ありません。
<寿命>
エコキュートの耐用年数は定期的にメンテナンスを実施した上で一般的に10年~15年程度と言われています。
耐用年数を超えている場合は修理をしても別の箇所が故障する可能性も高く、安全に使用するために買い換えを検討しましょう。
<配管の損傷>
定期的に掃除や手入れ、メンテナンスを行っていないと、耐用年数が経っていなくても配管や部品などが早く劣化し、損傷してしまうこともあるため注意しましょう。
<凍結による配管の破損>
寒い地域にお住まいの場合、凍結によって配管が破損してしまうケースも少なくありません。
メーカーによって凍結防止運転の機能や凍結防止ヒーターが付いていると思いますので、必ず対策しましょう。
もし凍結してしまった場合は自然凍結が一番良いですが、急ぎの場合はぬるま湯でゆっくり溶かすことをおすすめします。熱湯は破損の可能性があるため絶対に使用しないで下さい。
<接続不良>
配管の接合部が外れて水漏れが起こることもあります。特に室外機を移動させる際に起きやすく、そのため移動させたい時はプロの業者に依頼しましょう。
<排水ホースの詰まり>
排水ホースにゴミや異物が混入して詰まっていたり、不具合があると水漏れが起こってしまいます。
もし排水ホースが外れていたら業者に依頼してつなぎ直してもらいましょう。無料で対応してくれる可能性があります。
ホースがきちんとつながっているにも関わらず水が漏れているようなら業者に点検してもらい、適切な修理や処置をお願いしましょう。
エコキュートの室外機が水漏れした時に自分で出来る対処法
エコキュートの室外機が水漏れを起こした場合は業者に依頼することが大切ですが、業者が来る前に自分で対処しておくことでよりスムーズに修理が進むというメリットがあります。
1.水漏れの箇所をチェックする
水漏れが起こっているのがどこの部分か確認できていると、業者に説明しやすくすぐに修理に取り掛かってもらいやすくなります。
ヒートポンプと貯湯タンクをつないでいる配管やヒートポンプ内部の配管で水漏れしていることが多いです。
2.エラーコードを解除する
エラーコードが表示されている場合、取扱い説明書を参考にして解除または再起動させてみましょう。
もしかしたらそれだけで解決する場合もあります。
3.エコキュートの電源を落とす
水漏れの被害を広げないために、エコキュートの電源を落とし、止水栓も閉じておきましょう。
そのまま放置しておくと電気代や水道代がどんどん高くなってしまいますし、故障した状態が悪化してしまう可能性もあるためです。
4.保証期間を調べる
エコキュートはほとんどのメーカーで無料の保証期間が設けられていると思います。
もちろん、保証の期間が過ぎていても有料にはなりますが修理はしてもらえますが、念のため確認しておきましょう。
エコキュートの修理費用の相場
エコキュートの室外機が水漏れした時、修理にかかる費用は修理や工事の内容によって大きく違います。
配管や部品の交換であれば約1万円~7万円前後が目安となり、中でも配管からの水漏れであれば比較的簡単な修理で済むケースが多いため費用は安くなる傾向にあります。
一方で内部の配管や部品の交換となる場合は高くなります。
本体を交換しなければならなくなると、新しい商品を購入し直す必要があるため20万程度かかってしまう可能性があります。業者に見積もりをもらって検討して下さい。
依頼する業者は実績が豊富にあり、利用者からの口コミが良いかどうかもチェックしておくと安心です。対応できる時間やエリア、来てくれる早さ、質問や相談への対応や修理の施工の方法、流れなども確認しましょう。
まとめ
今、注目のエコキュートですが水漏れを起こすことがあり、安全に使い続けるためには定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
もし点検をした時に上記で解説したような症状を見つけたら、水漏れを疑って販売店や信頼できる業者に早めに連絡しましょう。
また、その際に被害を拡大させないよう自分で出来る対処を行いましょう。