天井の水漏れを放置するとどんなリスクがある?水漏れの原因や応急処置の方法についても解説します
「天井から水がポタポタ落ちてくる・・・?!」
突然、家の天井から水漏れが発生するとかなり慌ててしまいますよね。対処法としてはバケツや洗面器を置いて水を受ける、くらいしかわからない方が多いのではないでしょうか。
また、業者を呼んだものの到着するまでの間に落ちてくる水を何とかしないと、家具や家財が傷んだり、カビの心配もあります。
そこで今回の記事では、天井から水漏れが起こる原因や放置してしまった時に考えられるリスク、修理費用の相場、そしておすすめの応急処置の方法について解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、もしもの時の備えとして参考にしていただければと思います。
天井の水漏れの原因は?
そもそも天井からの水漏れは何が原因で起こるのでしょうか。
主に考えられる原因を以下にご紹介していきましょう。
屋根からの雨漏り
天井からの水漏れでまず先に頭に思い浮かぶのは「雨漏り」です。
特に築年数の古い建物や、中には施工不良の建物でも雨漏りが起こるケースがあります。
外を確認し雨が降っている場合には、目には見えない場合であっても屋根や外壁などに亀裂が入っていて、そこから雨水が侵入してきている可能性が高いです。
この場合は専門のプロの業者を呼ばなければならず修理してもらうことが必要となりますので、すぐに担当のハウスメーカーや修理業者、集合住宅の最上階部屋の場合は管理会社やオーナー等に連絡をしましょう。
水道管の破損
経年劣化や冬場の凍結、地震や災害によって水道管が破損・破裂し天井から水漏れが起こることも実はよくあります。
水道管の寿命は15年と言われており、もしご自宅の水道管がそれくらい経過しているようであれば破損している可能性は高くなります。
自分で破損を確認することは難しいため、まずは止水栓を閉めて水が漏れるのを止め、早めに水道管の修理業者に相談をし対応してもらいましょう。
また、寒冷地での冬の間や大きな災害が起きた際には破損してしまう前に水道管を点検し、必要に応じてメンテナンスをしてもらうことをおすすめします。
配管の中にゴミや異物が詰まり水漏れを起こすケースも多いため、合わせて確認しましょう。詰まりを取るだけで水漏れが解消することもあります。
上の階からの水漏れ
マンションやアパート等の集合住宅、あるいは2階にキッチンや浴室、洗面所、トイレ等の水回りの設備を備えている戸建ての場合には、上の階で何らかの水のトラブルが発生している可能性も考えられます。
戸建てであればすぐに確認することが可能ですが、集合住宅の場合はそういうわけにもいきませんので、天井からの水漏れに気付いた際は早急に管理会社や大家さんに連絡を入れて確認してもらいましょう。
直接言いに行ってしまうと何かトラブルや問題が起こった時に大変ですので、管理会社などに間に入ってもらうことがおすすめです。
天井の水漏れを放置したらどうなる?
天井から水漏れはポタポタと水が垂れてくるのなら気付きやすいですが、ジワーっと水が染みだしてきたり少しずつ流れている場合、場所によってはすぐに気付けない場合もあります。
また、修理を面倒に思い雨が降った時だけバケツを受け皿にすればまだ大丈夫だろうと漏水を放置してしまうと、後に大きなリスクを被る可能性があります。
それでは天井の水漏れを放置することで起こり得ることを具体的に紹介します。
建物の劣化が早まる
天井の水漏れを放置することで建物の柱や壁などに水が染み込み、通常よりも劣化のスピードが早まります。
特に木造の住宅では腐食しやすく、地震や災害時に建物が倒壊してしまう危険も高まるため注意が必要です。
シロアリの繁殖
天井の水漏れを放置しすると床下まで水が染み込み湿度が高くなるという理由で、シロアリが繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
すると気付かないうちに木材の内部にまでシロアリが入り込んで食べていき、建物の耐久性が落ちてもろく崩れやすい状態になってしまいます。
大切な住まいを守るために、湿気の対策も重要です。
カビの繁殖
天井の水漏れの放置によってカビが発生する可能性も高まります。
壁や天井にカビが繁殖すると、そこで暮らす人の健康にまで影響してしまうケースもありますので、安心して暮らすためにも水漏れは放置せずすぐに適切な対処しなければなりません。
漏電の危険
天井の水漏れは電気の配線に水が入り込み漏電が起こる危険性もあります。
また、漏電を感知するブレーカーが反応すると安全のために停電が起こりますが、これは自分で復旧することは出来ず業者を呼んで修理を完了させなければならないため、生活にまで支障をきたすこともあります。
漏電は家電の破損や火事の原因にもなりますので、水漏れの放置は非常に危険であると言えます。
天井の水漏れの修理にかかる費用の相場は?
以上で説明したように、天井の水漏れを放置すると大きなリスクが生じる恐れがあり、迅速に修理を行わなければなりません。
しかし、修理となるとどれくらい費用がかかるのか心配になりますよね。
賃貸であっても契約をする際に必ず火災保険に加入しますが、その中に天井の水漏れが入っていれば保険が適用される場合がありますので、契約書を確認するか管理会社または保険会社に連絡をして加入している内容を確認することをおすすめします。
それでは一般的に天井の水漏れの修理でかかる費用の目安を紹介します。
もちろん状況や原因、症状によっても変わってきますので、あくまで参考程度にして下さい。
・蛇口の交換 1万~3万
・水道管の修理 1.5万~3万
・水道管のつまり 1万~2万
天井の張替工事が必要な場合は、洋室なのか和室なのか、また大きさや材質によっても費用は大きく異なり、安ければ5万円から、高いと数十万円かかることもあります。
また、部品代や出張費、作業費、深夜や早朝の料金などが別途請求される場合もあります。
いずれにしても大きなお金がかかってくることになりますので、必ず作業をお願いする前に見積もりをとり、業者の実績や口コミ等も確認して信頼できる業者に依頼をするようにしましょう。
天井から水漏れしている時の応急処置
天井からの水漏れに気付いたら家にあるものを使って今すぐ出来る応急処置の方法があります。
業者が到着するまでの間に被害が拡大しないよう、ぜひ落ち着いて行ってみて下さい。
<用意するもの>
・バケツや洗面器
・タオル、雑巾
・ビニールシート
・あれば防水テープ
<応急処置の手順>
1.水漏れが起きている箇所を特定し、下にビニールシートを敷く
2.水が落ちてきている場所にバケツや洗面器を設置する
3.可能であれば天井の水漏れが起きている部分に防水テープを貼って補修する
4.水道業者または管理会社に連絡をする
<応急処置の注意>
・集合住宅で天井から水漏れが起こった時、水が汚水である可能性も考えられます。
そのため、使用したタオルや雑巾は応急処置後に処分することをおすすめします。
・水で床が滑りやすくなりますので、作業時は転倒などに注意しましょう。
・カビや劣化、漏電を防ぐため、壁や床、家具、家電などが濡れている場合にはタオルでしっかりと拭いておきましょう。
まとめ
上記のように天井の水漏れは放置することでさまざまなリスクがあるため、業者への連絡とともに簡単に出来る応急処置を行うことで被害の拡大を防ぐ効果が期待できます。
そのため、実際に水漏れが起こる前から応急処置の方法を知っておくと、いざという時に落ち着いて対処できるでしょう。
当社は富山県砺波市のエリアを拠点にしておりますが、水漏れに関連した問題に対し無料でメール相談のサービスを行っております。
状況をお伺いし考えられる原因と対処法をお伝えしますので、それで解決できればお金ももちろんいただきません。
水漏れ、配管に関するご相談、修理のご依頼、部品の交換などお気軽にお問合せ下さい。