【蛇口の種類別】水漏れを自分で修理や応急処置を行う簡単な方法を解説します!

トイレ、キッチン、風呂、洗面所など、水まわりで起こるトラブルと言えば「水漏れ」です。マンション等の集合住宅や戸建てでも屋外で水漏れが起こると時間がたつほど近隣へ被害を大きく広げてしまいやすく、早急に対応しなければなりません。

しかし業者に依頼をする前に、あるいは業者が駆けつけるまでの間に自分でできる応急処置やDIYで被害の拡大を抑え、場合によっては解決してしまうこともあります。

そこで今回の記事では、水道や蛇口、給湯器、シャワーの水漏れの理由や簡単な対処法とコツを説明します。急なトラブルの際にこの情報が役立ちますと幸いです。

水漏れを自分で修理する場合、まずは蛇口の種類を確認しましょう

蛇口の水漏れは水が出てくる蛇口の吐水口だけではなく、パイプの付け根やハンドルの下、蛇口の取り付け部分からというケースもよくあります。

自宅で使われている蛇口の種類には、シングルレバー混合水栓とハンドル混合水栓の2つに分けられます。

シングルレバー混合水栓とは、レバーは1つ、それを上下左右に動かして水量の調節を行ったり、お湯を出したりすることができる蛇口です。最近の建物には主にこのタイプが取り付けられている場合が多いです。

ハンドル混合水栓とは昔ながらのタイプの蛇口で、冷水と温水それぞれのハンドルが付いており、それぞれの蛇口を回し、水の出る量を変えて温度を調整します。蛇口に赤と青の色が付いている水道を見たことがある方も多いのではないでしょうか。このタイプの蛇口は構造が単純で壊れにくく修理がしやすいという特徴があります。

水漏れを自分で修理する際に必要な工具

水漏れの作業でよく利用するあると便利な道具を紹介します。ホームセンターや家電量販店、ネット通販などで手に入れることが可能です。中には百円ショップで購入できるものもありますのでチェックしてみることをおすすめします。

モンキーレンチまたはプライヤー:ナットを緩める

ドライバー:止水栓やハンドルを外す時に使用

ピンセット:内部の細かい部品を取り出す時に使用

水栓レンチ:蛇口の本体を外す時に使用

水漏れ箇所を確認する

水漏れの修理には出来るだけ速く水漏れが起きているのか原因はどこか特定することが重要です。以下、そのチェック方法と簡単な修理方法を紹介します。

<シングルレバー混合水栓の場合>

■レバーの下

最も水漏れが発生しやすい箇所です。水を出している時にレバーの隙間から水が漏れるのが特徴で、パルプカートリッジを交換することで直すことが可能です。レバー下のキャップを外し、レンチでネジを外し、更にフライヤー等の工具を使ってブッシングを取り外すとカートリッジが表れますので新品に交換しましょう。サイズや形はメーカーや機種によって異なりますので、出来るだけ純正の商品を選ぶことをおすすめします。

■スパウト

レバーの下にある銀色の金具部分をスパウトと呼ばれます。ここから水が漏れている場合もレバー下と同様に水を出している時に漏水します。パルプカートリッジやパッキン、ケレップの老朽化によるものがほとんどの原因なので、いずれかを新しい物に交換することで直ります。

■止水栓の接続部分

蛇口の本体ではなく、下の止水栓の接続部分から水が漏れを起こすことがあります。なかなか気付きにくい場所でもあり、床が水浸しになって初めて気づくということが多く注意が必要です。原因としてはパッキンの老朽化による場合と、接続部のナットの緩みによる場合が多く、パッキンの交換またはナットを固く締めることにより直すことが可能です。

■吐水口

レバーを下げて(上げて)止水しているのに吐水口からポタポタと水漏れが起きている場合、パルプカートリッジの故障が考えられます。部品の交換により直る可能性が高いです。

<ハンドル混合水栓の場合>

■蛇口の吐水口

ハンドルを閉めても吐水口から水がチョロチョロと漏れている場合、ハンドル下のパッキンやコマに問題が起きている可能性があります。ハンドル下のナットをモンキーレンチかプライヤーを使って外し、パーツを分解して内部にあるコマをピンセットでつまんで取り外し、更にコマについているナットを外して新しいコマパッキンに取り替えます。節水コマやエスコマの場合はコマ本体を交換しましょう。

コマをハンドルに差し込んで本体に戻し、外した時と逆の手順で固定し元に戻して完了です。

■パイプの付け根

パイプとの接続部から水漏れが起きている状態は、パッキンの劣化かナットの緩みが考えられます。モンキーレンチやプライヤーでナットをしっかり締め直すか、パイプを外してナットをずらし、リングとUパッキンを取り外して新しい物に交換しましょう。

■ハンドルの下

ハンドル下から水漏れがある状況の時は、主にハンドル下のナット内部のパッキンに不具合がある場合が多いです。ハンドルを全開にしてモンキーレンチやプライヤーでナットを緩めハンドルを外し、三角パッキンを新しい物と交換します。

■蛇口の取り付け部分

蛇口の取り付け部分から水が漏れ壁をつたっている場合、取り付け部のパッキンやネジに巻きつけられているシールテープが劣化している可能性があります。水栓レンチを蛇口に引っ掛け本体を回転させながら取り外し、蛇口の根元にある古いテープやパッキンを外して新しい物に交換しましょう。

自分で水漏れの応急処置を行う時のポイント

作業の前に必ず止水栓を閉める

自分で修理する場合には、作業を実行する前に給水バルブ、元栓、止水栓を閉め、給水を止めることが大切です。そうしないと作業中に水が流れ、噴出し、周辺が水浸しになったり水が漏れ続けることで高い金額の水道代の支払いを請求される恐れがあります。

シンクや洗面台の下の収納スペースにある止水栓と、屋外に止水栓がある場合には水道メーターのボックス付近にありますのでカバーを外して確認して下さい。

アパート等の集合住宅の場合は全体の元栓がある場合もあり、誤って閉めると全部屋で水が使えなくなってしまう為、水道局や管理会社、大家さんに確認してから閉めると安心です。

原因がわからない場合はプロの業者に相談しましょう

自分では原因が分からない、あるいは応急処置を行うことが少し難しいと感じるお客様の場合には、早めに業者に問合せましょう。

業者を呼ぶと修理の内容ごとにかかる料金は違いますが、最も多いパッキン交換などの簡単な修理であれば、作業費、出張費の費用を入れても相場としては数千円で済むケースが多いです。高額な部品の交換や工事が必要な状態の場合は1~3万円以上かかることもありますので、目安として覚えておきましょう。

弊社ではメールでのご相談を無料でお受けしております。状況をお伝えいただければ考えられる原因と対策を調べお伝えします。メールだけで解決できれば費用は一切いただきません。

富山県のエリアで水回りに関連する問題にお困りの際は、ぜひ清水配管までお問合せください。お問い合わせフォームにて24時間受付ております。